京都・羅城門の法衣・佛具(仏具)専門店

木崎勉法衣仏具店

山号額の修復

投稿日: 2018年12月25日

今秋9月末の台風被害で山号額が落下し、破損したとのご連絡を受け、その直後に現場を確認にまいりました。額本体が落ちた衝撃でひび割れが入り、角端が破損しておりました。それ以外には

人的、物的にも被害は殆ど無いのが何よりの幸いでした。かなり昔に作られた額のようでしたが、しっかりとした欅材で作られておりましたので、以前の雰囲気を保つように全てをやり直さずに、木地については割が広がらないように修復し、破損した部分については後補修復することだけに留めました。その後、摺り漆を何度も施し、これからも永年にわたり保つように修復致しました。今後事故の無きように強度をしっかりと上げた頑強な吊金具に取り替えて取り付けいたしました。

新年をお迎えされる前にご納品する事が出来、担当した者としても一安心いたしました。